展覧会

春夏秋冬/フォーシーズンズ乃木坂46 観覧レポート・チケット・グッズ売り場・行き方

「春夏秋冬/フォーシーズンズ」展に行って来ました

9月4日から11月28日まで上野公園の東京国立博物館・表慶館にて開催されている「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」展に行ってみましたので感想や行く前に知っておくと便利なお役立ち情報を書いておきたいと思います。また行くかどうか迷っている方の参考になるような情報もお届けしたいと思います。

 

表慶館のドーム天井

会場となっている表慶館のドーム天井

 

「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」展

展覧会の正式名称は表記のように 「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」展 のようです。ちょっと長くて言いづらいですね。いまのところ略称はないようですが、グッズのロゴデザインには「4s46」の文字が使われています。なお「公式図録」の表紙には英語の表記は SPRING| SUMMER| AUTUMN| WINTER FOUR SEASONS Nogizaka46 となっています。

 

 

「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」展 行き方

東京国立博物館・表慶館

表慶館エントランス付近

 

開催場所は東京国立博物館(愛称:トーハク)・表慶館です。

表慶館は重要文化財に登録されていて、英語の表記はHyokeikan at Tokyo National Museumです。

 

アクセス

JR上野駅公園改札より徒歩10分

JR上野駅・公園改札が最寄りになります。上野駅公園口は2020年に大幅リニューアルが完了していて、1年ぶり以上に訪れる場合は以前と様子が違います。

かつての上野駅公園口は東京文化会館の正面で公園側に進むには車道を渡らなければならず、信号待ちで混雑していることもありました。現在は「公園改札」として北へ100mくらい移動していて、改札を出ると広々としたロータリーになっています。そのまま真っすぐ上野動物方面へ進み動物園前交番の手前を斜め右、または動物園前交番の先を右に進むと正面奥に東京国立博物館が見えます。

 

東京国立博物館・地図マーカー

東京国立博物館

大噴水付近は現在(9/9)工事中

 

その他の最寄り駅

JR鶯谷駅南口より徒歩10分・
東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅より徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅より 徒歩15分

駐車場

上野公園通りは現在公園口で双方ロータリーになっていて通り抜けはできなくなっています。駐車場は上野の森美術館近くの「上野パーキングセンター」(30分300円・一日最大:平日2000円・休日3000円)が最も利用されているようですが、おすすめは上野駅公園口の階上にある「parking in 上野駅前」(30分300円 最大料金なし)で駐車後に徒歩で坂を登らなくてすみます。上野広小路方面から公園口のロータリーを回ると入り口があります。ただし駐車場所からは車路を歩いて上り下りしなければならず、足の悪い人には向いていません。東京国立博物館にもっと近いのは鶯谷方面からの「上野公園バス駐車場」ですが以前は一般車も駐められことがありましたが現在は営業時間も含めて詳細不明です。

東京国立博物館への入場

「フォーシーズンズ乃木坂46」展は入場時間が予約制で時間が決められていますが、東京国立博物館の敷地内には時間に関係なく「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」のチケットで入場できます。早めに着いても敷地内に入場して総合文化展(本館・平成館・東洋館にて展示)などを自由に観覧できます(ただし総合文化展は全日17:00閉館になります)。

 

東京国立博物館・本館

 

本館の正面横にはフォーシーズンズ展(齋藤飛鳥)の巨大なタピストリーが掲げられています、また本館内では国宝級の博物館所蔵美術品・絵画が期間限定で展示されていますので時間があれば表慶館への入場前に見ておくとより「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」を楽しめるかもしれません。また敷地内には庭園もありますので散策を楽しむのも良いと思います。

 

博物館内にはカフェ・レストラン(ホテルオークラなど3箇所)もあり、中庭にはキッチンカー(軽食/ドリンク)も出店しています。

 

 

 

 



 

 

フォーシーズンズ乃木坂46 展示内容

今回の企画は、東京国立博物館の文化財活用センターより、乃木坂46へ日本の美術品との現代のポップカルチャーを結びつけるためのコラボへの打診があり開催に至ったようです。

展示は7つあり、日本の四季の花を描いた日本代表的美術作品7点(8点)を現代のポップカルチャーと結びつける役割として乃木坂46より9名のメンバーが、花を表現するパフォーマンスを演じその映像により、過去と現在、静と動を結びつけるという試みが行われているように感じました。

 

 

写真撮影可能

スマホの静止画のみOK

展示品は条件付きで撮影可能になっています。カメラ、ビデオは禁止でスマートフォンによる静止画のみが許可されています。動画撮影は禁止でタブレット、三脚なども使えません。

 

 

 

展示1

桜:花下遊楽図屏風(狩野長信筆)/齋藤飛鳥

かかゆうらくずびょうぶ(かのうながのぶ

 

 

桜 「春」の訪れを象徴する桜は日本を代表する花です。乃木坂46の花のパフォーマンスのトップバッターは今ではグループを牽引する存在となった齋藤飛鳥さんです。

 

なおコレオグラフ(振り付け)は乃木坂46ではおなじみのSeishiroさんで展示2の遠藤さくらさんとの2作品を担当しているようです。

 

展示2

藤:焔(上村松園筆)/遠藤さくら

ほのお(うえむらしょうえん)

 

上村松園 焔

遠藤さくら 藤の花

 

藤 日本の5月を代表する花が藤です。藤の紫は、乃木坂46を象徴する色でもあり、その花の色の衣装をまとってパフォーマンスするのがあらたな乃木坂46の顔、遠藤さくらさんです。

 

上村松園による「焔」は、光源氏に思いを寄せるあまりに生霊となった六条御息所(ろくじょうみやすどころ)の姿を描いていて、その着物には紫と黄色の藤の花と蜘蛛の巣が描かれていて、花の絢爛豪華さの裏に潜む女の情念が読み取れます。この絵画の怪しい美の世界をどのようなパフォーマンスで表現しているのかが見どころになっています。コレオグラフは前述したようにSeishiroさんです。

 

展示3

百合と葛:夏秋草図屏風・風神雷神図屏風(酒井抱一筆・尾形光琳筆)/久保史緒里、山下美月

なつあきずびょうぶ・ふうじんらいじんずびょうぶ(さかいほういつ・おがたこうりん)

 

 

 

 

百合と葛 もともとは尾形光琳の風神雷神図屏風の裏に描かれた酒井抱一の夏秋草図屏風でここでは後に切り離された2つの絵画を再び合体させて一つの作品群として展示しています。風神雷神図屏風には花の絵はなく、夏秋草図屏風にはそれぞれの季節を彩る野の花が複数描かれています。

 

ここではそのうち夏の百合を久保史緒里さん、秋の葛を山下美月さんがフューチャーしてパフォーマンスを行っています。数ある季節の野の花のなかでも特に目を引く白百合と赤い葛の花がこの二人の乃木坂46での現在の立ち位置を表しているようにも感じます。

 

風神雷神に準え、屏風絵を挟んで左に山下美月、右に久保史緒里のスクリーンが配置され、左右の映像にはシンクロしたパフォーマンスが映し出されます。雲、風、光の中で2つの季節の異なる花が流れるようなコラボレーションを見せています。

 

 

 




 

 

展示4(2F)

オミナエシ:秋草図屏風(俵屋宗雪筆)/生田絵梨花

(女郎花 あきくさずびょうぶ たわらやそうせつ)

 

 

 

オミナエシ(女郎花):展示4からは展示場所は自然光をより感じられる2階になります、階段を昇るといきなり目の前に現れてくる作品は、7つの展示のうちでちょうど真ん中の順番になりますが、ラスボス感漂う空間になっています。前展示3での夏秋草図屏風でも夏から秋への花として描かれていたオミナエシがここでは秋の花として再フューチャーされています。

 

使われている音楽はパフォーマーの生田絵梨花さんが自ら演奏したピアノ(渋谷慶一郎氏との連弾)、歌声をコラージュしたものです。映像と合わせてチェックしてみてください。

 

 

展示5(2F)

菊:見返り美人図(菱川師宣筆)/賀喜遥香

みかえりびじんず ひしかわもろのぶ

 

 

 

は秋の花、時期的には咲き始める頃が秋の彼岸の一週間と被ることが多く、仏前の花というイメージがあるかもしれません。9月9日の「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれています。

 

菊の花を演じるのは賀喜遥香さん、菊の花というよりは森の妖精といったイメージの映像ですが、ここでは展示スペースやインスタレーションのわりには地味な感じになってしまっているのが残念です。やはり展示4の生田絵梨花さんの展示スケールとの対比があるのかもしれませんが、ここでは「見返り美人」と呼ばれるこの絵の主人公が振り返ってまでしてみた「秘められた光景」が何だったのか、じっくりと時間をかけてその映像の世界を覗き込んでみると良いのではないでしょうか。

 

展示6(2F)

椿、牡丹四季花鳥図屏風(伝 雪舟等楊筆)/星野みなみ、与田祐希

しきかちょうずびょうぶ でんせっしゅうとうよう

 

 

椿と牡丹:椿は冬から春にかけて、牡丹は春から初夏にかけて咲く花です。四季花鳥図屏風で右から左へ春からの季節の移り変わりを表しているとも言われます、だとすると季節的には牡丹と椿の位置が逆のような気もします。時間をジオラマ化した3Dディスプレイの展示があるのですが、そこにはSONYの最新技術が生かされていて、本展のなかでも一風変わった空間がそこに出現しています(この展示ではディスプレイの撮影が禁止されています)。12台の3Dディスプレイは現実の世界を縮小したかのよう、星野みなみさんが紅い椿、与田祐希さんが白い牡丹、それぞれ6つの作品を受け持っていますが、花を演じるというテーマは希薄になっている感はあります。それぞれの世界は乃木坂46の楽曲の歌詞がフューチャーされていて、四季花鳥図屏風のように右から左へ季節の移ろいを確かめながら見てゆくと良いと思います。扱われている乃木坂46の楽曲の歌詞の世界は花と結びついているとは考えにくものも多いような気がしますが、ここでは細かいことは気にせず、裸眼で体現できる異次元的な世界を楽しめばよいのだと思います。

 

右のディスプレイから12台は順に、屏風絵の右隻第一扇から左隻第六扇までの12面に対応していて、屏風の各面はジオラマの風景の中にも取り入れられています。

 

①シンクロニシティ

「悲しい出来事があると 僕は一人で夜の街をただひたすら歩くんだ」

東京タワー(星野)

 

②生まれたままで

「問題なのは あまりに長い命の残り 生まれたままずっと自由でいられたら 今どうしてただろう?」

レゴブロックで作った桜の風景(与田)

 

③生まれたままで

「夕焼けに染まったコンビナート地帯は 燃え尽きた何かが空に舞い上がる」

夏祭りの様子(星野)

 

④空扉

「青空に出口があるはずさ 海へ続く螺旋の階段」

和舟(与田)

 

⑤裸足でSummer

「いつもの夏と違うんだ 誰も気づいていないけど 日差しの強さとか 花の鮮やかさとか 季節は何度も巡って」

岩場(星野)

 

⑥逃げ水

「日差しに切り取られた 市営球場から聴こえてくる ひと夏の熱狂は どれくらい風が吹けば醒めてくのか?」

積み木(与田)

 

⑦何度目の青空か?

「校庭の端で反射してた 誰かが閉め忘れた蛇口 大事なものがずっと流れ落ちているようで 風に耳を塞いでいた」

車 ディスプレイ(星野)

 

⑧悲しみの忘れ方

「木漏れ日のその下を歩きながら思う どんな道もきっとどこかへ続く」

落ち葉(与田)

 

⑨やさしさとは

「君が腕に抱えてた紙袋が破れて ラ・フランスが転がった ふいのさよならなんて 心の端っこから落ちた思いがけないハプニング」

枯野(星野)

 

⑩命は美しい

「月の雫を背に受けて 一枚の葉が風に揺れる その手放せば楽なのに しがみつくのはなぜだろう」

雪(与田)

 

⑪サヨナラの意味

「躊躇してた間に日は沈む(切なく)遠くに見える鉄塔ぼやけてく(確かな距離)」

ドローン(星野)

 

⑫Wilderness world

「周り見渡してみても殺風景な地平線に風が吹くだけだ 見えない明日のどこかに何が隠れているのか 手探りしながら涯てを探そう」

宇宙 隕石 俯瞰した地球の風景(与田)

 

 

 




 

 

展示7(2F)

梅:振り袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様/梅澤美波

ふりそで しろちりめんじ ばいじゅついたてたかもよう

 

 

 

 

 

は冬の終わりに咲き始め、春への魁となる花です。桜のように一気に咲き誇るのではなく、蕾から開花までゆっくりと時間をかけながら咲いてゆきます。ここでは唯一振り袖をカンバスにした美術作品が登場します。

 

作者不詳の友禅染、そこにあるのは「幻の染」といわれる紫の友禅染「爆弾」、極彩色の鷹、梅の幹枝が描かれた衝立が染め抜かれています。梅の花びらは金の木との刺繍。

「だまし絵」の効果もあり、梅の幹枝の「衝立」を「窓」に見立てると、青空を背景にした1本の梅の木が見えてきます。ここでのパフォーマンスは梅の花の咲く段階的な動きを感じさせるような映像です。各ディスプレイは振り袖に描かれた衝立のなかの世界を表現していて、わかりやすい対応になっています。表裏左右全十一面のディスプレーを使ってパフォーマーの全身が頭の天辺からつま先まで背景に映し出され、その中をパフォーマーが通り過ぎるというシーンから、腕や顔などでが、梅の木の幹・枝・蕾から、全身で木全体までを表現しているのが見てとれます。十一面に映し出される12Kの映像の連写的スローモーションは仏法の世界、または天女の舞をも連想させます。

 

 

 

 



 

 

 

グッズ販売(1F)

最後の展示室はグッズコーナーとなっています。作品の展示がややスペース的な制約を感じなくもない反面、グッズ関連の空間は広々とした感があり、この不均衡差に商魂を感じなくもないのですが、画期的なのはこれまでの乃木坂46のグッズ販売は仮設テントで行われ、グッズをゆっくりと吟味する機会はなかったのですが、ここではじっくりと時間をかけて各々のグッズを手に取ることができます。かなりボリュームのある「公式図録図録」ハードカバー176頁(3000円)もサンプル用のデスクに3つほど置かれていて中味を確認する事ができます。このグッズコーナーは撮影禁止になっています。

 

グッズ売り場から会計場の間には展示パネルが置かれていて、ここでは撮影が可能です。

個人パネルにはメンバーのサインが書かれているものもあり、自分が行った9月9日の時点では、9月3日付のサインがあるパネルが9つありました。パフォーマンスのメンバー9名がオープン前日に訪れていたようで、モバメなどにもその報告があります。また『乃木坂配信中』でもメンバーが観覧する様子が公開されています(こちらは各作品の映像はなくメンバーのリアクションのみで構成されていいますが、予習・復習にはよいかもしれません)。

 

 

 

 

グッズ会計

グッズの購入には本展のチケットの半券を提示しなければなりません。一枚につき一会計のみとなっています。提示した半券にはスタンプ(4s46)が押されます。

 

グッズのうちB2ポスター(斎藤飛鳥)、ランダム缶バッジ(メンバー毎の花紋デザイン)は売り切れが出て、補充されるまで欠品している日があったようですので、お目当てのものがある場合は特設サイトにてチェックしていくと良いと思います。

 

 

グッズ情報は→公式サイトGoods展覧会グッズ

 

 

 




 

 

 

入場方法 チケット

チケットは事前予約制

入場料

入場券は一般・大学生1800円/高校生1000円/中学生以下無料

 

すべて事前予約購入・事前購入が必要です。

方法は2つあります:

①ローソンチケットで予約、支払い・発券はローソンまたはミニストップ店舗にて(入場時刻の2時間前まで購入可能)

 

②ローソンまたはミニストップ店舗のLoppi端末(9月入場分Lコード37666)にて直接予約、レジにて支払い・発券(入場時刻まで購入可能)

いずれにせよローソンまたはミニストップの店舗にての発券になります。

中学生以下の場合も時間指定の無料入場券を同様に発券する必要があります。

 

入場時間

1) 09:30~10:30(A 09:30-09:50 B 10:00-10:20)
2) 10:30~11:30(A 10:30-10:50 B 11:00-11:20)
3) 11:30~12:30(A 11:30-11:50 B 12:00-12:20)
4) 12:30~13:30(A 12:30-12:50 B 13:00-13:20)
5) 13:30~14:30(A 13:30-13:50 B 14:00-14:20)
6) 14:30~15:30(A 14:30-14:50 B 15:00-15:20)
7) 15:30~16:30(A 15:30-15:50 B 16:00-16:20)

金曜日、土曜日以外はA15:30-15:50の区分のみ(閉館時間17:00)

以下の時間帯は金曜日、土曜日のみ
8) 16:30~17:30(A 16:30-16:50 B 17:00-17:20)
9) 17:30~18:30(A 17:30-17:50 B 18:00-18:20)
10) 18:30~19:00(入場時間区分不明/閉館時間20:00)

 

チケットを予約・購入する際には1)~10)の時間帯別で指定します。

発券時に入場時間区分A、Bが自動で振り分けられます、同じ時間帯でもAとBで入場時間に30分の差があります。おそらく購入時の先着順でA、Bに分けられるものと思います。

 

月曜が休館日(祝日の場合は翌日、または次の平日が休館日)9月20日(月)は開催、9月21日が休館。

キャンセル・振替

発券後のキャンセルはできませんが、未使用の券は振替券(200円)を予約・購入することにより使用できますので、開催期間が長いので(11月28日まで約3ヶ月)振替の調整もわりと楽ではないでしょうか。

 

チケットの予約は→ローソンチケット

 

 

 




 

 

 

 

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